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COLUMN

コラム

2026.06.30

日常糸についてYouTube動画

美しい編み目の技術はここから。前紡工程について

工場ではリズミンカルに「ガシャン♩ガシャン♩」と音を立てながら、今日も大きな機械と人の手で原料を糸にしています😊自社では、ふわふわの原料を細くしたシノを精紡機に掛けて糸にします。原料をミックスしながら細くする「前紡工程」をご紹介します⭐️

原料寄せながらを均一して細くする機械です。仕様の異なる機械が4種類あり、それぞれご紹介していきます✨櫛のようなものでシノをすいて均一にしながら細くしていきます💪✨

【ミクシング ギル】(前紡工程.1)

https://youtube.com/shorts/bmGal6qSXIk?si=FgXARbCkx0hiMzH6

シノ状になった原料を均一にしながら次の機械にかかる太さにする工程です。ここでは異なる素材をミックスする工程です。原料をまとめて櫛のようなもので繊維の1本1本を平行に整えることが出来ます。

シノ状になった異なる原料をミックスしながら太さのムラを少なくし次の機械にかかる太さにする工程です。

ここでミックスする原料はウールや獣毛(モヘア、アルパカ等)、合成繊維(アクリル、ナイロン等)をミックスしたり、原料で染めた異なる色を合わせたりミックスすることが出来ます✨

8本から20本ほどのシノの束をまとめ、1本1本の繊維を平行に整えます。平行に整えることでムラの少ないシノにします✨

異素材ミックス(風合いのハイブリッド)の実例

それぞれの素材の長所を活かし用途に合うような風合いにするために、異なる素材をミックスします。ミックスは8〜20本のシノを計算して組み合わせます。

実例のミックスは下記の通りです😊

1. 手編み糸の定番ミックスの実例

「ウール×アルパカ」

  • 特徴: アルパカのシルクのような滑るような肌触りと、ウールが持つ天然のバネ(膨らみ・復元力)をプラス。
  • 用途: 高級ニットや冬物のアウター(コート)用の糸によく使われます。アルパカ100%だと膨らみがなく重くなる弱点を、ウールを混ぜることで、ふんわりとしてかさ高感のある作品に仕上がります。

「レーヨン×リネン」

  • 特徴: リネン特有の「サラッとした涼しげな表情」に、レーヨンの「なめらかな肌触りと美しいドレープ感(落ち感)」をプラス。
  • 用途: 
  • 春夏のカーディガン、サマーセーター、春夏のシャツ、ブラウス、大人のワイドパンツ用の糸によく使われます。リネン100%だとゴワつきやすいため、レーヨンを混ぜることでトロンとした、肌に優しく馴染むリッチなリラックスウェアに仕上げます。
  • 植物由来(木材パルプ)のレーヨンと、天然の植物(麻)のリネンは相性が抜群です。お互いの「清涼感」を高め合いながら、リネンの「硬さ」をレーヨンが優しくほぐしてくれる名コンビです

「ウール×モヘア」

  • 特徴: モヘア独特の「光沢感とモヘア特有の柔らかい風合いと発色の良さ」に、ウールの「しっかりとした弾力と保温性」をプラス。
  • 用途: ざっくり編んだ冬用の「主役級セーター」や「ふんわりしたマフラー」用の糸によく使われます。モヘアの毛足の長さとコシの強さによって、編み目が荒くなるので、軽量な作品に仕上がります😊

「メリノウール×ナイロン」

  • 特徴: メリノウールの柔らかさと保温性に、ナイロンの圧倒的な強度をプラス。
  • 用途: 靴下やアウトドアウェア用の糸によく使われます。ウール100%だと擦り切れやすいのを、ナイロンを混ぜることでクリアします。

「ウール×モヘア×シルク」

  • 特徴: モヘアの「光沢感とモヘア特有の柔らかい風合いと発色の良さ」とシルクの「気品ある滑らかなツヤ・極上の肌触り」に、ウールの「ふんわりとした膨らみ」をプラス。
  • 用途: 最高級のセーター、カーディガン、ニット帽子などの糸に使われます。ダレやすい弱点を、ウールを混ぜることでクリア。繊維のダイヤモンドたちが手を取り合い、光の当たり方で上品にきらめく、うっとりするような極上の風合いに仕上げます。
  • 2素材のミックスから、ついに3素材の贅沢なミックスへ!

2. 極上の肌触りと軽さの追求した場合の実例

カシミヤ × メリノウール」

  • 特徴: カシミヤの「軽くてとろけるような柔らかさ」に、メリノウールが持つ「圧倒的なクリンプ(細かな天然のバネ・保温性)」をプラス。
  • 用途: 高級セーター、極上のマフラー、ハイブランドのロングコート用の糸によく使われます。カシミヤ単体だと柔らかすぎて高価になりすぎるコスト面を、繊維が細く美しいメリノウールを混ぜることでクリア。素材の最高級な風合いはそのままに、何年も愛用できる極上の暖かさと耐久性を両立させます。

3. 異なる風合いの天然繊維のミックスでナチュラルな実例

「リネン(麻) × ウール」

  • 特徴: リネン特有の「サラッとした清涼感」と「独特のシャリ感」に、ウールの「柔らかさとふんわりとした膨らみ」をプラス。
  • 仕上がり: 春先から秋口まで長く使える「サマーニット」や「軽やかなジャケット」用の糸によく使われます。リネン100%だとゴワゴワしてシワになりやすい弱点を、しなやかなウールを混ぜることでクリア。「ドライなのに、どこか温かみがある」絶妙な大人の風合いに仕上げます

異色ミックス(色のマジック)の実例

単色では絶対に出せない、深みのあるオリジナルの色のある糸を作る際の組み合わせ事例です😊

メランジカラー

  • メランジの実例
    • 特徴: 白く染めた原料に、赤く染めた原料と青く染めた原料をミクシングギルでミックスします。
    • 仕上がり: 繊維レベルで綺麗に混ざり合うことで、上品で奥行きのある色に仕上がります✨

上記は3色ミックスした実例ですが、それ以上をミックスすることも可能です😊表現したいメランジの色味具合を試作して投入量を決めます✨

最後にミクシングギルで、静電気があると生産が難しくなるため、静電気防止剤をかけながらケースに収納します😊この液剤の効果は精紡機にかけるまで効果があります!

【オートレベラー】(前紡工程.2)

https://youtube.com/shorts/ThQ48_a4r0M?si=XC0_Sf6tc5j2D38X

前述した「ミクシングギル」でミックスしたシノをさらに整えていくのですが、「糸の均一さ」を高い次元で支えてくれるのが、「オートレベラー」です😊

前工程のミクシングギルで丁寧にミックスされた5〜6本のシノの束は、オートレベラーのローラーへと吸い込まれていきます。中では、まるで熟練の職人が指先で繊細に測っているかのように、機械が自動でシノの太さをリアルタイムに選別。設定基準よりも細ければ太く、太ければ細くし、太さを整えていきます✨

メインの工程を通れば、いよいよ美しく均一になったシノのお披露目です。白く、柔らかな波のような形状を描きながら、くるくるとケースに保管されていく様子は、まるで出来立ての「ソフトクリーム」のようで、工場の中でこの光景を見るたびに、その美しさに心が躍ります🍦

糸にする前にいくつもの工程を通ることで、指通りと肌触りの良く、編みやすさに優れた良質な糸作りに繋がっています💪✨この他にも工程がありますので、またご紹介いたします✨

オリジナルの糸を作りたい方や、良質な糸を求めている方は、お気軽にお問い合わせください⭐️

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